相次ぐ飲食業界への犯罪行為について

今回の記事はかなり辛口で書かせていただいております。

辛口な文章が苦手な方や厳しい文章が好きでない方は、ここでこの記事を閉じていただきますようお願いいたします。

2023年1月に大手回転寿司チェーンのスシローさんの一店舗(岐阜正木店)において、当時高校2年生が湯呑みを舐めるなどの犯罪行為を行うことにより、飲食店へ消費者の足が遠のくという事態が発生し、大きな問題になりました。

さらにこの事件をきっかけに、他の飲食店での犯罪行為の動画が数多くSNSに上がるようになりました。

この記事を投稿したのちにどのような結果になっているかはわかりませんが、今回はこの件に関して私個人の感想を述べさせていただきます。

飲食業を始める方は、個人の方であっても法人であっても、数ヶ月もしくは年単位でマーケティングを行なったり計画を立てたりしています。

その後、店舗の契約や各種備品の準備を行い、銀行から融資を受けることもあります。

さらに申請や届出等の経緯を経てようやく開店が叶うわけです。

そして、何百万円、何千万円、時には億単位の初期投資を何年もかけて回収していくのです。

ここまでの手間や時間コストだけでなく設備投資等のコスト、さらには銀行への借入を、ごく少数の人間の犯罪行為によって台無しにされるのです。

ここからが私個人の感想です。

あくまで一個人の意見としてご覧ください。

メディアでは今回の事件を『イタズラ』と表記していますが、これは『犯罪』だと思います。

この少年への責任をキチンと問うべきであり、なおかつ保護者の監督責任もあわせて厳しく問うべきだと思います。

現状、世論はスシローの株価下落への責任を問う声が多いようですが、本来、こういった点についても犯人の少年および保護者には責任を問うべきだと個人的には思います。

今回の事件がもしも私のお客様のお店で起きていたらと思うとゾッとします。絶対に許せない事件です。

私が厳しいだけかもしれませんが、今回の事件に関して、犯人の少年にもその保護者にも同情することはどうしてもできませんでした。

人は見かけによらないと言いますが、私はこの言葉をあまり信じていません。

人の内面は必ず外見に表れると思いますし、むしろ人は見た目通りであることが多いと考えています。

最初に少年の元にこの件を問い合わせた方が、この少年から『これしきのことで』と言われたという記事を見ました。

この発言が事実であるならば、この想像力の無い発言が全てだと思います。

その後どんなに反省したと言おうが、本音が変わることはないのではないかと思います。

個人の趣味・嗜好を批判するつもりは一切ありませんが、客観的な事実として、高校2年生で金髪であること、そしてそれが許される家庭環境であること、そして、動画内でお箸を机に直置きしていることなどから家庭での躾の緩さを感じました。

仮に『まとも』という人間を表現するならば、彼のような風貌や行動をしない人間のことを『まとも』というはずです。

本来なら『他人の迷惑になること』や『他人が嫌な気持ちになること』をしてはいけないという当たり前の事は家庭内の躾として教えられるべきです。

しかし、近年では親が子どもを叱らなくなり、学校でも子どもに厳しく教えることが出来なくなってきています。

さらにはSNSの普及により、他人の迷惑になる行為であっても動画等にすることでその迷惑行為をお金に換える事が出来る仕組みが存在していることもこういった犯罪行為を産む一因かもしれません。

また、別件ではありますが、ニュースなどで、いわゆるインフルエンサーと呼ばれる人物の、道徳心の低い行動が炎上しているのを見かけることがあります。

そういった道徳心の低い行動をする人物であってもフォロワーが何十万人や百万人単位で存在している点も、今回のような犯罪行為を助長する一因なのかもしれないとも思います。

そうであるならば、社会がこういった犯罪行為の抑止力になるべく、今回のような犯罪行為は厳罰とし多額の損害賠償を請求するだけでなく、その判決等を社会へ周知することで抑止力となるしかないのも(少し寂しい気はしますが)致し方ないのかもしれないと思います。

ただ、ニュース等では事件が発生したときは各メディアがこぞって事件を扱いますが、その後どのように裁かれ、いかほどの賠償が発生したかについてはあまり触れられていないように個人的には感じます。

そもそも集団に属している以上、犯罪行為を反省するのは当たり前のことです。

しかし反省したから許されるだろうという考え方や図式は間違っていると思いますし、嫌いな考え方です。

更生する機会は奪うべきではありませんが、自身の犯罪行為に対しての償いはたとえ少年であっても厳しく行うべきです。

何か事件が起きるたびに、日本はどうしても被害者ではなく加害者に甘くなりがちな所を感じます。

私も行政書士という、法律家の端くれとしてやるせなく思うことがあります。

真面目に真っ当に生きている大多数の善良な市民を守れるような法体系や判例ができる事を願うばかりです。

そして企業の皆様にはこういった犯罪行為に対しては毅然とした対応をしてほしいと強く願います。

かなり辛口な意見を書いてしまいましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました。

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